薬物依存症患者への心臓移植適応除外の妥当性について
長谷川友宏
Volume 2 Issue 1 Pages 12-20
First Published: September 9, 2019
Abstract
日本の心臓移植において、薬物依存症患者であることは適応の絶対的除外条件である。これが医学的・倫理的に妥当であるか、各国のガイドラインとの比較も交えた上で考察した。日本のガイドラインは諸外国と比較して薬物依存症患者に厳しい内容となっており、一律に絶対的除外条件とすることは過剰な制裁となりかねない。個々の薬物依存症患者のサポートと評価を怠らない上で移植の可否を決めるべきである。